クローンウォーズから登場したアナキンの弟子、アソーカ・タノ。
彼女は登場人物の中でもライトセーバーの変貌が多いキャラクターです。
劇中では⇩のように変化していきました。
| 時期 | ライトセーバー | 刃の色 | 特徴 |
| パダワン初期 | メイン1本 | 緑 | 逆手持ちを多用 |
| クローン戦争中盤 | メイン+ショートー | 緑+黄緑 | 二刀流へ進化 |
| マンダロア包囲戦 | 同じ2本 | 青+青 | アナキンが改造 |
| 帝国時代〜新共和国時代 | 新しい2本 | 白+白 | インクイジターのクリスタルを浄化 |
特に最後の白いライトセーバーはアニメ版と実写版でデザインが違っています。


ライトセーバーの移り変わりと共に彼女自身の生き方も変えているため、彼女にとってライトセーバーはとても重要な存在といえます。
① 最初のライトセーバー:緑

アソーカがアナキン・スカイウォーカーのパダワンになった当初に使っていたのが、緑色のライトセーバーです。
『クローン・ウォーズ』初期では基本的にこの1本だけを使って戦っていました。
アソーカといえば二刀流のイメージが強いですが、最初から2本持っていたわけではないんですね。
特徴的なのがライトセーバーの持ち方。
一般的なジェダイとは違い、ブレードを腕の後ろ側へ向ける逆手持ち(リバースグリップ)を多用していました。
まだ幼さの残るアソーカですが、この頃からすでに「普通のジェダイとはちょっと違う」戦い方をしていました。
② 2本目のショートセーバーを追加:緑+黄緑

クローン戦争を経験して成長したアソーカは、途中から2本目の短いライトセーバーを使うようになります。
いわゆる「ショート・ライトセーバー」です。
メインのライトセーバーはこれまで通り緑。
そしてもう片方には、劇中では黄緑色に見える短いブレードを使用しています。
通常サイズのライトセーバー+短いセーバー
という、現在まで続くアソーカ独自の二刀流が完成します。
単純に同じライトセーバーを2本持っているわけではなく、サブ側を短くすることで取り回しを良くしているのも特徴。
そして2本とも逆手で構える姿は、もう完全に「アソーカの戦闘スタイル」といえるものになっています。
③ ジェダイ・オーダーを去る際にライトセーバーを置いていく
しかしアソーカの人生を大きく変える事件が起こります。
ジェダイ聖堂爆破事件の犯人として疑われ、ジェダイ・オーダーから追放されてしまうんです。
最終的には真犯人が判明し、アソーカの無実も証明されました。
ジェダイ評議会からも復帰を提案されます。
「無実が証明されたなら戻るよね」
とマスターたちに言われましたが、アソーカは戻りませんでした。(このシーンのウィンドゥとヨーダたちは誤りもせずちょっとどうかと思った・・・。)
自分を信用してくれなかったジェダイ評議会への不信感から、自らジェダイ・オーダーを去る道を選びます。
そして、このときアソーカはそれまで使っていた2本のライトセーバーも置いていきました。
ライトセーバーを手放すことは、単純に武器を置いたというだけではありません。
アソーカにとっては、
「私はもうジェダイではない」
という大きな決断を形にした瞬間でもあったのでしょう。
④ 青い2本のライトセーバー

ジェダイを辞めたアソーカが再びライトセーバーを手にするのが、クローン戦争末期。
マンダロアをモールから解放するため、アソーカはアナキンやオビ=ワンたちと再会します。
そこでアナキンから渡されたのが……
アソーカが置いていった2本のライトセーバー。
ところが起動してみると、
ブレードが2本とも青色になっています。
「新しいライトセーバーを作ってくれたの?」
と思いますが、そうではありません。
元々アソーカが使っていた、
緑のメインセーバー+黄緑のショートセーバーをアナキンが保管し、手を加えて返したものです。
StarWars.comでも、アナキンがアソーカの古いライトセーバーを返し、いくつか調整を加えた結果、青く光るようになったことが紹介されています。
アナキン本人も、
「新品同様だ。……少し良くなったかも」
といった感じで、いかにもアナキンらしい言い方をしています。
つまり歴代ライトセーバーを数える際、
緑+黄緑と青+青は、基本的には同じ2本。
師匠アナキンと同じ「青」になったライトセーバーは、2人の師弟関係(絆)を象徴するような存在にもなっています。
⑤ 青いライトセーバーでモールと対決

この青い2本のライトセーバーでアソーカが戦った最大の相手が、モールです。
舞台はマンダロア。
かつてダース・モールと呼ばれた元シス卿と、ジェダイ・オーダーを離れたアソーカが激突。
この戦いで、アソーカの強さがめちゃくちゃよくわかります。
モールはクワイ=ガン・ジンを倒し、オビ=ワンとも何度も戦ったライトセーバー戦の達人。
そんなモールを相手にアソーカは、青い2本のライトセーバーを使った二刀流で互角に渡り合います。
最終的にはモールを追い詰め、共和国軍による拘束に成功。
ジェダイを辞めてもなお、アソーカが一流のライトセーバー使いであることを見せつけた戦いでした。
このあと銀河全体を揺るがすオーダー66が発令されることを考えると、アソーカにとって「ジェダイ時代のライトセーバーを使った最後の大舞台」ともいえる戦いです。
⑥ オーダー66後、青いライトセーバーを捨てる
モールを捕らえた直後、パルパティーンによってオーダー66が発令されます。
アソーカと共に戦っていたクローン兵まで彼女を攻撃するようになり、アソーカはレックスと共に命からがら脱出。
その後、墜落した共和国軍の巡洋艦の近くに、亡くなったクローン兵たちの墓を作ります。
そしてアソーカは墓の前で、
青いライトセーバーを地面に置き、その場を去りました。
ジェダイとして戦った過去。
共和国軍の指揮官として戦った過去。
そしてアナキンの弟子だった過去。
大切なセーバーを置いて行ったことはそれらすべてを残して、アソーカは姿を消したとも受け取れます。
さらに切ないのが、その後。
帝国時代になってから墜落現場を訪れたダース・ベイダーが、雪の中に残されたアソーカのライトセーバーを拾います。
それは、アナキン自身が青くしてアソーカへ返したライトセーバーです。
かつての師匠が、ダース・ベイダーとなって弟子のライトセーバーを拾う。
『クローン・ウォーズ』の中でも特に印象深いラストシーンです。
⑦ 帝国時代に新しく作った「白いライトセーバー」
オーダー66後のアソーカは、帝国時代に入ってから、新しく2本のライトセーバーを製作します。
それがアソーカを象徴する、
白いライトセーバー
です。
今回も、
通常サイズのメインセーバー+短いショートセーバー
という二刀流。
反乱活動を行うようになったアソーカが新しく白いブレードのライトセーバーを2本製作したとされ、この「白」にはかなり特殊な誕生経緯があります。
アソーカはインクイジターが所有していたライトセーバーから、赤く染められた2つのカイバー・クリスタルを入手。
ダークサイドによって「出血」させられていたクリスタルをフォースによって浄化します。
するとクリスタルから赤色が消え、完成したライトセーバーのブレードは白色に。
つまりアソーカの白いライトセーバーは、偶然に白になったんです。
そしてこの白い2本には、大きく分けてアニメ版と実写版で異なるデザインが存在します。
アニメ版の白いライトセーバー

最初に白いライトセーバーが映像作品で登場したのが、アニメ『スター・ウォーズ 反乱者たち』です。
『クローン・ウォーズ』時代のライトセーバーとはデザインがガラッと変わっています。
ヒルトは細長く、銀色を基調とした非常にスタイリッシュな形。

さらに2本とも同じではなく、
メイン用の長いライトセーバーと、短いショートセーバーでサイズ・形状が異なっています。
アソーカ自身のデザインも『クローン・ウォーズ』時代より大人っぽくなっていますが、それに合わせるようにライトセーバーも非常に落ち着いたデザインになっています。
そして何より印象的なのが、真っ白に光るブレード。
StarWars.comでは『反乱者たち』時代のアソーカについて、白いライトセーバーを持ち、ジェダイにもシスにも属さない存在としてデザインされたことが紹介されています。
この頃のアソーカはもう、アナキンのパダワンだった頃とはまったく違います。
誰かに与えられた立場ではなく、自分自身の意思で銀河を歩いているんです。
実写版の白いライトセーバー

そして『マンダロリアン』シーズン2でアソーカが実写作品に初登場。
ロザリオ・ドーソン演じるアソーカが、白い2本のライトセーバーを構えた姿はかなり印象的。
ここでライトセーバーをよく見ると、
「反乱者たちの白セーバーと形が違う?」
と気づく人もいると思います。
その通りで、アニメ版と実写版ではヒルトの造形やプロポーションに違いがあります。

アニメ版から実写版の間に、アソーカが別の白いライトセーバーへ作り替えた
と公式設定で明言されているわけではなく、実写で俳優が実際に持って戦える撮影用の小道具として再設計されたものになっています。
実際、実写化にあたってはライトセーバー内部へバッテリーや無線機器を入れる必要があり、そのままではヒルトが太くなりすぎるという問題が発生。
撮影用の小道具担当ジョシュ・ロスによると、アソーカらしい細く優雅な形を維持するため、最終的に外部バッテリーを利用する方法が採用されています。
アニメ版=アニメとしてデザインされた細身の白セーバー
実写版=その雰囲気を残しながら、実際に使える撮影用の小道具へ落とし込んだ白セーバー
という違いですね。
そのためレプリカを探していると、
「アソーカの白いライトセーバーなのに形が違う!」
というものが出てきます。
これはどちらかが間違っているわけではなく、『反乱者たち』版なのか、『マンダロリアン/アソーカ』実写版なのかを確認すると見分けやすいですよ。
さらに、それぞれにメインセーバーとショートセーバーがあるため、
作品の違い+2本の形状の違い
が重なって、アソーカの白いライトセーバーは種類が多く見えるわけです。
まとめ|白は「ジェダイでもシスでもないアソーカ」の象徴
アソーカのライトセーバーを最初から追っていくと、単純に「色が何度も変わったキャラクター」ではないことがわかります。
アナキンの弟子として戦っていた頃の緑。
自分自身の戦闘スタイルを確立して手にした2本目のショートセーバー。
ジェダイを離れたあと、アナキンから返された青い2本。
そして共和国もジェダイ・オーダーもなくなった世界で、自分自身の手で作り上げた白い2本。
特に最後の白は、ジェダイに戻るわけでも、ダークサイドへ堕ちるわけでもないアソーカ自身の生き方を象徴する色のように見えます。
実際、公式でも『反乱者たち』時代のアソーカは「ジェダイにもシスにも属さない」人物として白いライトセーバーとともにデザインされています。
だからこそアソーカのライトセーバーは、形だけを見るよりも「このときのアソーカは何を経験していたのか」まで知ってから見ると彼女の心情が分かるようになっています。
もしレプリカを選ぶ時は、白いライトセーバーでも自分が欲しいのは「アニメ版なのか実写版なのか」まで見比べてみるといいですよ。


